キャリアブレイクとは
キャリアブレイクは離職・休職などを通じて一時的に雇用から離れ、人生と社会を見つめ直す期間のことです。
過ごし方は旅、留学、自主的な挑戦、勉強やトレーニング、休養、療養、出産、子育て、家族のケアなど、その過ごし方は多岐に渡り、欧州では一般的な文化です。


出典:キャリアブレイク白書2025
キャリアブレイク
研修について
本研修は働き方改革や休暇制度が一定程度整備された一方で、 「制度はあるのに、人が回復しきれていない」 「休めるはずなのに、立ち止まれない」 といった違和感を抱えている企業のための研修です。キャリアブレイク研修は社員に休職や転職を促すものではありません。 人が人生と社会を見つめ直す"立ち止まり"を、 企業文化としてどう位置づけるのかを考えるための対話型研修です。
立ち止まるという
価値観を扱う
本研修では、キャリアブレイクを「キャリアの中断」や「休職」としてではなく、良い転機をつくるための立ち止まりとして捉えます。実際に人生の転機をうまく乗り越えてきた人たちは、意識的・無意識的に仕事や役割から少し距離を取る期間を持っていました。そうした事例や文化的背景を紹介しながら、立ち止まることの意味を参加者とともに考えます。
サードプレイスという
「場」の可能性
調査の結果、サードプレイスでの人との出会いは立ち止まる時間をよい転機にするために欠かせないものであることが分かりました。そこで、書店・私設図書館やゲストハウス、地域の拠点、対話・内省プログラム、援農・ボランティア・プロボノ活動など、職場や家庭とは異なる第三の居場所(サードプレイス)をご紹介致します。サードプレイスを持っている社員は、持っていない社員に対して、働くモチベーションが高いという調査結果もあります。
対話を通じた
風土のアップデート
研修後半では、参加者同士の対話・ワークショップを行います。
テーマは評価や不満の共有ではなく、これまでの人生で「立ち止まって助けられた経験」やもし安全に立ち止まれるとしたら何が変わりそうか?といった、内省と相互理解を目的としたものです。この対話を通じて、立ち止まりを個人の問題としてではなく、組織の文化として捉え直すきっかけをつくります。
なぜ今、
キャリアブレイクが
重要なのか
多くの企業で「労働時間や制度は改善されているが、心身不調者は減っていない」、「休職は「診断書が出てからの最終手段」になっている」、「本人は限界を感じていても、相談や立ち止まりが遅れる」といった状況が起きています。これらの背景には、「立ち止まること=後ろ向き・迷惑」という暗黙の価値観が存在しています。
キャリアブレイク研修は制度の話ではなく、企業がどのような人間観・人生観を前提に組織を運営しているのかを改めて問い直す機会を提供します。
バーンアウトの予防
立ち止まりが"異常事態"ではなく、セルフマネジメントの一部として捉え直されていきます。立ち止まりを言語化できるようになることで体調や気力が崩れたり、診断書や休職が必要になる前に上司・同僚・人事に相談できる心理的余白が生まれます。「相談=迷惑」「弱さの表明」という感覚が和らぎ、休職制度、産業保健、EAPなどの仕組みの前に、相談が問題解決や調整の"入口"として機能しやすくなります。
休み方の
選択肢が広がる
休暇制度が整っていても、「休みをどう使えばいいのか分からない」、「ちゃんと休まなければと考えすぎてしまう」といった理由から、休暇が十分に機能していない職場も少なくありません。研修では、海外旅行や資格取得といった費用や準備負担の大きい選択肢だけでなく、日常から少し距離を取れる場や肩書きや役割を外せる時間、人や地域と緩やかにつながる機会としてのサードプレイスを紹介します。休みを「消費」ではなく、回復と再調整の時間として捉える視点が広がっていきます。
働き甲斐を見つめ直す
きっかけが生まれる
立ち止まる時間を通じて、「自分は何に意味を感じてきたのか」、「これから、どのように社会と関わりたいのか」といった問いに、あらためて向き合う社員が増えていきます。特に、長期勤労者や40代・50代の社員にとっては役割や肩書きの再整理や経験の活かし方の再定義につながる機会となり、働き甲斐や関与感を回復するきっかけが生まれます。
職場から離れることが
特別視されにくくなる
キャリアブレイクという考え方が共有されることで、休職、長期休暇、育児・介護による離脱といった「一時的に職場を離れること」が、特別な出来事として扱われにくくなっていきます。人生と社会を見つめ直すために一定期間立ち止まる人がいるという前提が共有されることで、育児休業・産前産後休業を取得する社員の心理的負担も、間接的に軽減されていきます。
メディア掲載
活動レポート・コラム
キャリアブレイク
研究所について
キャリアブレイク研究所は、国内におけるキャリアブレイクの実態を調査・研究し、それらに基づいた情報やコミュニティ、サードプレイスとの連携を形成し、キャリアブレイクを文化にすることで社会リズムをアップデートすることを目指しています。
事業内容

研究事業
「キャリアブレイク」を文化として定義し、その価値と効果を可視化
- ●調査・レポート作成:キャリアブレイクにまつわる調査を行いレポートとして情報にする活動(例:「誰にでも起こり得る離職・休職=キャリアブレイク」中にやってよかったこと100人調査など)。
- ●書籍出版:「キャリアブレイク ー 手放すことは空白(ブランク)ではない」など、書籍を通じた啓発。

研修・教育事業
サードプレイスによってポジティブヘルスを実現する
- ●研修の実施:企業・団体さまに向けて、「キャリアブレイク研修」を提供。キャリアブレイクの考え方、転機を支える仕組みづくり、全国のサードプレイス紹介などを通じて、組織がウェルビーイングに働ける環境づくりの支援。
- ●対象者:社員・管理職のほか、人事、キャリアコンサルタント、社会保険労務士、産業保健職、労働組合向けなど。

プラットフォーム事業
サードプレイスに出会える社会インフラをつくる
- ●コミュニティ運営: キャリアブレイクを過ごす人のための、オンラインコミュニティ「むしょく大学」の運営。登録者は2,000名超(2025年12月時点)
- ●プラットフォーム運営:キャリアブレイク中の人がサードプレイスを見つけられる「キャリアブレイクポータル」を運営。
研究活動
会社情報

代表理事:北野貴大
2014年にJR西日本グループに新卒で入社し、都市開発に従事。
妻のキャリアブレイクをきっかけに、キャリアブレイク中の人のための宿「OKAYU HOTEL」を2021年にスタート(現在は奈良で運営中)。
退職後、一般社団法人キャリアブレイク研究所を理事2人と共に2022年に設立。
2023年より、大阪公立大学大学院経営学研究科付属イノベーティブシティ大阪ラボ特別研究員。


































