Career Break Journal

Career Break Journalとは

Career Break Journal

なぜ私たちは、
キャリアブレイクジャーナルを立ち上げるのか。

それは、「働き続けること」だけでは
こぼれてしまう時間や声が、
この社会には確かに存在していると感じているからです。

私たちはこれまで、
多くのキャリアブレイクにまつわる声を聞いてきました。

新しい挑戦の前に立ち止まった人。
働き方に違和感を抱えながら走り続けてきた人。
育児や介護、病気や不調によって
一度仕事との距離を取り直した人。
理由をうまく言葉にできないまま、
「このままでいいのだろうか」と立ち止まった人。

その時間は、
決して特別な人だけに訪れるものではありませんでした。

けれど社会の中では、
「働いている状態」が前提として語られることが多く、
立ち止まっている時間については
まだ十分に言葉が蓄積されていないように感じます。

休職、離職、無職、育休、療養、転職期間。
それぞれ別の言葉で呼ばれながら、
そのあいだにある迷いや葛藤、回復や変化について、
私たちはまだうまく共有できていないのかもしれません。

そしてもうひとつ、私たちが強く感じていることがあります。
キャリアブレイクは本人の意思や強さだけで
成り立つものではない、ということです。
立ち止まった人の周囲に、

どんな人がいたのか。
どんな言葉があったのか。
急がせずに待ってくれる存在がいたのか。

そのことが、その後の時間を大きく左右していました。

だから私たちは、
「キャリアブレイクを推奨する」ためではなく、
人生の転機にまつわる実際の声や問いを、
社会の中に静かに蓄積していきたいと思っています。

当事者だけではなく、
企業、人事、研究者、地域、支援者。
さまざまな立場の視点を交差させながら、
「働く」と「立ち止まる」のあいだに、どんな余白があると、
人はもう少し安心して生きられるのかを考えていきたい。

すぐに答えを出すためではなく、
誰かの経験を、次の誰かへ手渡していくために。

キャリアブレイクジャーナルは、
そのための小さな蓄積の場所として立ち上がります。

卜部小夜子

一般社団法人キャリアブレイク研究所 理事
キャリアブレイクジャーナル 編集長

卜部小夜子